斩っても斩ってもすぐに次の敌が现れる。
羽虫が金属を缠ったようなモンスター、巨大なアリ、次は人型だ。
黒い身体から触手を生やしたそれは剑士のように战うが、これが惊くほど强い。
こいつ一人に手间取っている场合ではないのだが、お互いに决め手がないまま焦燥だけが募る。
遗迹の奥からは火を吐く甲虫が続々と出てきていた。
周りには战い惯れない兵もいる。向こうにはラット族、マホマホ族も。
(急げ…)
里切るわけにはいかない。
小さきものを守る骑士。それと同じ镜面を身に着ける覚悟を。
敌の剑が腿に突き立ち、贯通する。构わない。
「おおォッ」
剑を手放す判断が遅れ动きが止まった隙を突く。
振りぬいたガラスの剑は、腿に刺さった武器ごと相手の腕を切り飞ばした。
「邪魔を、するなッ」
■お借りしました
イズマイールさん【www.pixiv.net/artworks/78953111】
カンナさん【www.pixiv.net/artworks/79963166】(タコ足もかわいい【www.pixiv.net/artworks/79295512】)
カースラント【www.pixiv.net/artworks/79911581】
王冠虫【www.pixiv.net/artworks/79923027】前回あんまりなお借りの仕方だったのでリベンジ…のつもりでしたがまた小さくなってしまいました_(:3」∠)_
手前で见切れて何やらな感じですが(すみません…)黒星の走狗【www.pixiv.net/artworks/79945264】
火生まれの甲虫【www.pixiv.net/artworks/80006706】
アルウェイジア【www.pixiv.net/artworks/79225411】
そしてすみません、カンナさん塔にいるものと思い込んでおりましたが氷壁の方とのことで、こちらパラレルな扱いということにして顶けると…失礼いたしました。
→氷→塔とのこと了解しました大丈夫ですやったー
■黒星の走狗
クゼン=アラストラ。帝国侦察队の一人。
小さい村で贫しい暮らしをしていた男で、家族に楽をさせたい思いから褒章目当てに志愿した。
元々腕っぷしには自信があり、足りなかった実战经験を积むうちにみるみる头角を现していった。
侦察に出る度に成果を上げ、いくばくかの金も手に入り、先行きは明るいように思えた。
何度目かの派兵から戻り、久しぶりに家族の顔を见ようと里帰りすると、村は迹形もなかった。
それから彼は、狂ったように仕事に没头した。
新大陆を进み、进み、进み。そして星の降りたつ都に辿りついた。
…彼には一人娘がいた。烧かれた村から命からがら逃れた娘は、行方知れずとなった父を探すため、新大陆の调査队に志愿したという。
この都で彼女を斩ったのは、つい先ほどのことだった。
それから彼は何かを探すように彷徨い、彷徨い、たどり着いたのは黒烟を吐き出す塔だった。